2020年5月 全世界のトレーニーに衝撃的なニュースが駆け巡りました。
ゴールドジム破産!
詳しくは過去に書いた記事をご覧ください。
しかし、その後の状況は日本では一向に伝わってきません。
今回は米ゴールドジムのその後の状況を調べてみました。
8月にRSGグループの傘下になっていた!?
連邦倒産法11章に基づいて再起を図ることとなったGGI Holdings、LLCおよびその関連会社(「Gold’s Gym」)ですが
当初は財務を見直し、8月を目途に再編を実施すると公表しておりました。では、実際どのようになったのでしょうか。
ゴールドジムとしては2020年7月にRSGグループの傘下に入った模様です。
7月15日、当時の米ゴールドジムCEOであったAdamZeitsiff氏が自身のtwitterでも発表しております。
なお、Adam前CEOはRSGグループにゴールドジムが正式に傘下に入る期日である8月下旬まで社長兼CEOとして務め、
その約1か月後の10月にはコロラド州ブルームフィールドにあるINTELIVIDEO社の新CEOとして就任した模様(同社にて10月1日に発表あり)です。
RSGグループとは!?
今回、親会社がGGIからRSGに変わったわけですが、ではRSGグループとはどのような企業グループなのでしょうか?
RSGグループとはドイツの企業グループで、ベルリンに本社を持つ国際的なフィットネスおよびライフスタイル企業です。
グループ従業員数41,000人。17のブランドを有し48か国に計1000ものスタジオを運営している模様です。
その歴史は1996年にライナー・シャラーによって設立され、設立のコンセプトはディスカウントタイプでフィットネスを気楽で身近なものにするといったものだったようです。
McFitというジムをドイツ全土に展開していき、2007年にはMcFitは競合他社のFit24買収をはじめスペインやオーストリアにも店舗展開を拡大。
ヨーロッパ全体の市場に広く活動を展開していきます。
(補足:日本の快活CLUB FIT24ジムはAOKIホールディングスの子会社である株式会社快活フロンティア運営の為、RSGグループとは無関係です)
現在、RSGグループは200万人以上の顧客を有しているとありましたが、今回ゴールドジムを買収したことでさらに会員数を増やしていそうです。
MCFit、High5ジム、ジョン・リード・フィットネスの中核事業に加えて、同社にはサイバオビクス、ミライ、タイガープールをはじめ多くのブランドを抱える企業グループです。
近年はさらに音楽イベントの運営事業など事業活動は大幅に多様化しているようです。
ゴールドジムの現状
米ゴールドジムは現在、コロナ禍や破産をきっかけに退会した会員やフィットネスから遠ざかってしまった人たちにホームページをはじめ広告で
「COMEBACK STRONGER」をキーフレーズに呼びかけています。
当初の予定通り8月には事態の改善となった米ゴールドジム。しかしながらコロナはトランプ米大統領夫妻への感染など予断を許さない状況であることには変わりません。
筆者としても1日も早いコロナ禍の脱却とゴールドジムの完全復活を期待しております。